ボーイズラブが前提の長編小説です。主人公は高校生。ある日、不思議な少年に出会ったことから、怪奇な事件に巻き込まれていく。惹かれ合う2人だったが…?!
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プロフィール

あまふりあおの

Author:あまふりあおの
あまふり・あおの

普段は絵描きをしている腐女子な主婦。無事出産で、現在一児の母。
たまりにたまった萌えをはきだすために、BL小説街道爆進中です。
長編ですので、ちょっと読むのは大変とは思うのですが、感想等いただけると非常にうれしいです。
もともと絵描きだから、たまには絵もアップ♪




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Welcome to 雨振舘 !!
お話のタイトルは「DARK HALF」です。中学生でも読んでも大丈夫!ですが、ちょこっとそういう描写もありますので注意です!(指定するほどじゃないので…)
管理人の日記はリンクから”雨振舘つれづれ日記”へどうぞ。お話についてもつぶやいてます。
拍手、コメント、メール大歓迎です!感想ぜひぜひクダサイ!
著作権放棄してないですよ。無断使用、転載等やめてくださいね。

☆管理人とはこんな奴
☆日記はこちら
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☆あらすじへ


〜アンケートご協力ありがとうございました!結果発表をお楽しみにvv〜 ☆☆こんなのあったので作成してみました。はじめからこういうアンケート作成してればよかったかも…。
人物アンケート気が向いたらやってみてください…。
DARK HALF第13話・11 
2008/04/22 /16:33
「どうしてそんな、こそこそした真似するんだよ!俺、後でちゃんと話すって言ったじゃないか!なのに…!」
「お前だってそうじゃないか!昨日の時点でわかっていたんだろ?だったらなんで俺に言ってくれないんだよ!お前の方だってこそこそしてるじゃないか!俺に言えないような、やましい気持ちがあったからじゃないのか?!」
「やましい…って、なんだよそれ!!」
 初めて、お互いの視線がぶつかった。久坂も目をそらすまいと高杉をにらみつける。
「だってそうだろ?俺には言いたくなかったから、何も言わなかったんじゃないのか」
「そうじゃなくて…!どう…どう言えばいいかわからなかったから、だから…」
「そのまま言えばいいじゃないかっ!それを言えないっていうのは、つまり、俺に隠しておきたかったからだろ?!」
「違うっ!!」
「違わないっ!!」
 意見は平行線をたどった。しばらく何も言わずにらみ合う。
 口を開いたのは、高杉のほうだった。
「俺だって、信じてたよ。お前のこと…っ。“縛り”をかけた人物について、何も教えてくれなかった時から、ずっと気になっていたけど、でも、いつかは話してくれるって…。もし、もしもその人物のことが大切だとしても、でも、俺のことのほうがもっと大切だと思ってくれてるだろうって…!」
「思ってるよ!当たり前じゃないかっ!」
「嘘だ!だったら、だったらなんで、俺じゃないんだよ!!思い出したのが俺じゃなくてあいつの事なんだよっ!!」
「そ…っ!!そ…んなこと…っ…」
 そういう風に言われたら、久坂は返す言葉がない。久坂がどう思っていようと、高杉のことを思い出せないというのは事実だからだった。
 そんな久坂に高杉はたたみかけるように叫んだ。
「あいつより俺が大事だって、どうして今のお前に言い切れるんだよ!俺とのこと…出会いも、思い出も…何も覚えてないくせに!!」
「!!」
 その言葉に、久坂は激しくショックを受けた。ただ、呆然と立ちつくす。今にも涙が溢れそうに瞳が揺れた。その瞳を見て、高杉も少し我に返ったようだった。言い過ぎたと思ったのか、口元に手をあてて、明らかにうろたえている。
「そんな風に、思ってたの…。俺が何も、覚えてないから、今の俺の気持ちも信じられないって思ってたの…?俺のこと、信じられないのは、俺がお前のこと、覚えてないから…?思い出せないと、意味が…ないの…?」
「……言い過ぎた…。ごめん、俺…」
 久坂がいやいやをするように首を横にふった。
「記憶がなくったって…。以前と姿が違ったって…。それでもいいって…お前、言ってくれたじゃないか…。記憶、なくったって、変わらないって…」
「久坂、俺…」
「嘘つき!!」
 高杉が久坂の方へと伸ばした手を、久坂が振り払った。そして、そのまま家とは反対方向に走り出した。
「久坂!」
 高杉は追いかけようと一歩踏み出して足を止める。拳を握りしめて、唇をかみしめると、うつむいてそのまま立ちつくしていた。

 
第13話・了

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DARK HALF第13話・10 
2008/04/21 /17:36
 記憶を取り戻す、ということは必要なことなのはわかっていたが、怖いとも思っていた。自分が自分で無くなってしまうのではないかとも思っていたが、そんなことはなかった。過去の出来事は確かにあったことだけど、それでも今の自分が揺らぐことはない。過去の自分と今の自分の一部がしっかりとつながったようなそんな気もしてくる。それに、今まで全く何も思い出せなくて、このまま自分は何も思い出せないのではないかとも思っていただけに、このことがきっかけになっていろんなことを思い出していけそうな、そんな前向きな気分にもなれた。
 そうして、家の近くまで戻ってきた時、突然目の前に何かが久坂の行く手を遮るように降りてきた。
「?!」
 思わず身構えて、すぐに目を見開く。
「高杉…!」
 目の前に立っていたのは高杉だった。久坂はほっと胸をなで下ろした。
「驚いた…。でも、ちょうどよかった、俺、お前に話が…」
「ずいぶんと、嬉しそうだな」
 高杉は久坂を正面から見ないままぼそりとつぶやく。
「そりゃ…。…うん。嬉しいことがあったよ」
 どこから話そうかな、と思いながら、そんな言葉を口にする。
「そんなに、そんなに嬉しいのかよ」
「…?高杉、何か怒ってるのか…?」
 そこで久坂も高杉の様子に気が付く。自分と目を合わせないのは、いらいらしている証拠だった。
「お前こそ、何かあったの…?」
「あったもなにも…!おおありだよ!!」
 いきなり高杉が怒鳴るので、それには久坂も驚く。よく見れば、高杉の握られた拳は震えていた。
「あったって…何が…」
「なんでだよ!なんで、そんなにあんな奴のことが嬉しいんだよ!なんで、あんな奴、今さら…!!」
 言われた内容にさらに驚く。
「あんな奴って、入江先生のこと?だったらそれは…」
「俺は認めないからな!お前の…クサカの“縛り”があんな奴への思いのためだったなんて、そんなことっ!」
「…!高杉…お前、どうして…なんで、そんなこと知ってるんだよ。俺、何も言ってないのに…」
「………」
 高杉はやはり目を合わせないようにして答えない。
「まさか…。お前、聞いて…た?あの時一瞬した気配って、まさか…」
 久坂はカウンセリングルームで一瞬感じた気配を思い出した。あれが高杉だったのだろうか。一瞬気配を感じたのは、今までそこにいたものが、離れる際に力を使ったからかもしれない。
 だとしたら、どうして、そんなことを。
「窓のところにいたのは…お前だったの?そんなとこで…何を…していたんだよ」
「………」
 高杉は答えない。
「答えないのは、肯定ってこと?俺たちの会話…盗み聞きしてたってことなのか?」
 それでも答えない高杉の態度に、久坂は怒りと失望と、そして悲しみを覚えた。


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