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ボーイズラブが前提の長編小説です。主人公は高校生。ある日、不思議な少年に出会ったことから、怪奇な事件に巻き込まれていく。惹かれ合う2人だったが…?! Copyright © 雨振舘 All Rights Reserved. Template by RESIST. Powered by FC2 Blog |
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Author:あまふりあおの 最近のコメント カテゴリー
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お話のタイトルは「DARK HALF」です。中学生でも読んでも大丈夫!ですが、ちょこっとそういう描写もありますので注意です!(指定するほどじゃないので…)
管理人の日記はリンクから”雨振舘つれづれ日記”へどうぞ。お話についてもつぶやいてます。 拍手、コメント、メール大歓迎です!感想ぜひぜひクダサイ! 著作権放棄してないですよ。無断使用、転載等やめてくださいね。 ☆管理人とはこんな奴 ☆日記はこちら ☆登場人物紹介へ ☆あらすじへ ![]() 〜アンケートご協力ありがとうございました!結果発表をお楽しみにvv〜 ☆☆こんなのあったので作成してみました。はじめからこういうアンケート作成してればよかったかも…。 人物アンケート気が向いたらやってみてください…。
2008/05/18
/21:47
その瞳を見て、高杉は幻妖の言ったことを思い出した。
久坂が何かしらの術を幻妖にかけられる前に、心に隙を作ったと。 それは、まさに高杉自身に関することだったのだ。自分が久坂を傷つけてしまったことで、久坂は幻妖につけ込む隙を与えてしまったのかもしれない。 そうだとしたら、こうなってしまったのは自分のせいなのだ。 そして、表に出ているのは久坂ではないのに、それでも苦しんでいる。それだけ、その傷は深いものだったのではないだろうか。 おまえのことは知らない、といいながらも、意識のどこかで、こんな形で高杉のことを久坂は覚えている。 傷ついた記憶をずっと抱えている。 「……おまえッ?!」 「ごめん、俺が悪かった。ごめん、久坂…」 突然抱きしめられて、久坂が動揺する。 「は、離せ!!」 「嫌だ、そして…もう一度、お前を取り戻す」 「戯言を…っ!!離さないなら、お前から喰らってやるっ!」 「!!」 きつく抱きしめられて身動きできない久坂が顔だけをなんとか動かすと、高杉の首筋にかみついた。そこから急激に力を吸い取られるのがわかって、高杉が顔をしかめた。だがすぐに表情を緩めてため息をつく。 「そうじゃないだろ…。そんなやり方で俺から力を奪ったって、お前を満たす事なんてできないんだから。俺の力は“与えること”に関して無限なんだからな。ほんと、頭悪いな、お前」 「…!?」 自分が奪っていた以上に高杉から力が流れ込むのを感じて久坂が噛みついていた口を離した。高杉から力を送り込まれて驚いたらしい。 「自分から力を送るなんて、お前…一体…?」 赤い瞳が不思議そうに高杉を見つめる。 「お前のその空虚さが俺のせいなら、俺がちゃんと責任とってやるから。俺はそのためにお前の前に存在しつづけるんだから」 「そ…」 何かを言おうとした久坂の唇を高杉が塞ぐ。久坂が目を見開いた。逃れようと身じろぐ久坂に力を送ってやる。 ここで力を与えることがいいことなのかはわからない。でも、久坂が今訴えている苦しさ、そして空しさを埋めるものが力であるならば、それは自分が与えてやらなければならないと思っていた。久坂があやかしに戻っていようと、そうでなかろうと、久坂が求めるなら与えてやるのがそれが自分の存在意義で、そうするのは自分以外にあってほしくない。その思いは変わらなかった。 もし力を補ってもなお久坂が人間を襲うというのなら、その時は自分の力をすべて使ってでも止めてやる。 それも全部引き受けようと改めて心に誓った。 「ふ…」 唇がずれた合間に久坂の息をこぼす。いつしか瞳が閉じられ、高杉を押しのけようとしていた手は高杉にすがりつくような動きに変わっていた。 その変化に高杉がそっと唇を離して久坂を見ると、ゆっくりと久坂が瞳を開けた。 黒い瞳だった。 「!久坂…?」 驚いて声を上げる高杉の胸に、久坂がゆっくりと倒れ込む。それをしっかりと抱き留めた。 「…高杉…」 消え入るような声でつぶやくと、腕の中の久坂はそのまま動かなくなる。 「戻った…?久坂…?」 もう一度確かめようと久坂に語りかけるが、そのまま久坂は意識を手放したようだった。 いつの間にか曇った空から雨の粒が落ちている。 対岸の炎が辺りを不気味に照らしていた。 第14話・了 続く ↓↓↓↓↓↓ランキング参加中 一日一回ぽちっと応援ヨロシク↓↓↓↓↓↓↓ ******************* 小説ブログ ******************* ![]() FC2 Blog Ranking *******************
2008/05/16
/18:33
「く…っ!!」
反射的に高杉がその力を跳ね返して、久坂へと両手を向けた。そのまま力を放とうとして、久坂と目が合う。 「う……」 久坂に向けて力を放つことができなくて、躊躇した隙に久坂が高杉の横をすり抜け、再び川向こうの住宅街へと身体を向ける。そして腕を横になぎ払うように光弾を放った。 「燃えてしまえ!!」 「神五石柱、散!!」 倒れながらも栄太が放った石の力で光弾の勢いが殺がれる。そのまま相殺することはできなくて、光は対岸の河原で爆発した。向こう岸が炎に包まれる。 「結界に蓄えられし力よ、全力で縛せよ!!」 続けて叫ぶと、栄太が右手の人差し指と中指をそろえて振り上げた。固い硬質の結界が現れ、久坂を包んだ。 「馬鹿野郎!!」 栄太は起きあがって高杉に駆け寄ると、思い切り殴りつけた。 「何やッてんだよ、てめぇ真面目にやれ!!」 「…でも、あいつを攻撃するなんて…!」 「馬鹿かっ!!あの中には久坂はちゃんといるんだぞ?!このまま人間を襲って喰らうようなことがあってみろ!正気に戻った時、苦しむのはあいつなんだよ!!あいつが大事なら、好きなら、止めてやれよ!!」 「…!」 栄太のその言葉に高杉が唇をかみしめた。確かにその通りだった。久坂が消えてしまったのではないのなら、元に戻すことだってできるかもしれない。ここで久坂がその力のままに人間を襲うようなことがあったら、久坂は苦しむに違いなかった。 「ごめん、俺…」 「俺にあやまったってしょうがないだろ。とにかく、俺の力じゃ久坂にはかないっこないんだからな。あの結界だって、もうもたない。こんな時こそ、その無駄に巨大なお前の力が活きるんじゃないのか?」 「無駄だと?!」 「お前が使う気にならなきゃ無駄以外の何者でもないだろ!!お前らに何があったのか知らねぇけど、真面目に向き合ってやれよ」 「………」 自分も栄太も、クサカと力をぶつけたことななかった。クサカの力を目の前でみることも希だった。だが、その大きさは、強さは知っている。今の久坂はフルパワーではないにしろ、並の妖では足下にも及ばないほどの力を持っているに違いなかった。 傷つけるのではなく、守るために初めて力をぶつけることも今必要なのかもしれなかった。 高杉が久坂へと向き直る。栄太が言ったように、久坂の動きを止めた結界はすぐにでも破られそうだ。 その久坂の正面に高杉が立つと、久坂の瞳が鋭く光った。 結界の中で、久坂が拳を握りしめる。 高杉も右手の手首に左手を添えて構えた。 「そこをどけっ!」 「天、雷、无、妄!!」 結界を押し破ってあふれ出した久坂の力を高杉の力が迎え撃つ。光と光がぶつかり合う。そして、そのまま押し返した。 「ぐ…っ!!」 その衝撃に、久坂の身体がよろめく。 「お前は人を喰らわなくたっていいんだよ、久坂!そのために、俺はいるんだから!」 「知らない…。俺は、お前なんか知らない…!!お前を目の前から消さなきゃ、俺は楽にならない…っ!」 久坂が胸の辺りを掴みながら叫んだ。赤い瞳がまるで泣きそうに揺れた。 「楽に…?」 「そうだ、お前を見ると、声を聞くと、ここが苦しくて、痛くて、つらいんだよ!お前なんか知らないのに、苦しくなるんだよ!だから、お前は俺の敵に違いないだろっ!!消さなきゃ、これは楽にならないんだろっ?!」 「久坂…」 久坂が自分の心臓の辺りを両手で押さえて訴えるように叫ぶ。その瞳にはもう涙さえにじんでいた。 ↓↓↓↓↓↓ランキング参加中 一日一回ぽちっと応援ヨロシク↓↓↓↓↓↓↓ ******************* 小説ブログ ******************* ![]() FC2 Blog Ranking ******************* |