ボーイズラブが前提の長編小説です。主人公は高校生。ある日、不思議な少年に出会ったことから、怪奇な事件に巻き込まれていく。惹かれ合う2人だったが…?!
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プロフィール

あまふりあおの

Author:あまふりあおの
あまふり・あおの

普段は絵描きをしている腐女子な主婦。無事出産で、現在一児の母。
たまりにたまった萌えをはきだすために、BL小説街道爆進中です。
長編ですので、ちょっと読むのは大変とは思うのですが、感想等いただけると非常にうれしいです。
もともと絵描きだから、たまには絵もアップ♪




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Welcome to 雨振舘 !!
お話のタイトルは「DARK HALF」です。中学生でも読んでも大丈夫!ですが、ちょこっとそういう描写もありますので注意です!(指定するほどじゃないので…)
管理人の日記はリンクから”雨振舘つれづれ日記”へどうぞ。お話についてもつぶやいてます。
拍手、コメント、メール大歓迎です!感想ぜひぜひクダサイ!
著作権放棄してないですよ。無断使用、転載等やめてくださいね。

☆管理人とはこんな奴
☆日記はこちら
☆登場人物紹介へ
☆あらすじへ


〜アンケートご協力ありがとうございました!結果発表をお楽しみにvv〜 ☆☆こんなのあったので作成してみました。はじめからこういうアンケート作成してればよかったかも…。
人物アンケート気が向いたらやってみてください…。
DARK HALF第14話・7 
2008/05/02 /20:55
「ふ…やはりもろいな。今はこれが一番効果があるということか。だが、安心しろ、すぐに元のお前に戻してやるからな」
 そう言いながら、幻妖の術中に落ち、ぼんやりと開いた瞳から流れる久坂の涙を指でそっとぬぐった。
「さあ、オレの声を聞くがいい。お前の中の眠れる力をさらけ出せ。お前を支配する人間の殻を食い破ってしまえ!」
「あ、う…」
 久坂の身体が、びくりと震える。身をよじって、幻妖の腕から離れた。
 震える久坂の身体の周りに、黒い霧のようなものが現れた。それはどんどん久坂の身体を包んでいく。
「ふ、く…っ」
 久坂の顔が苦しそうに歪む。震える腕で、自分の身体を抱きしめた。
 その変化に幻妖が満足気な笑みを浮かべて、再び久坂に腕を伸ばした時だった。

「邪よ、裂っせよ!!」
「なんだ?」
 自分の背後から突然した声に幻妖が振り向くと、何もないように見えた空間に一筋の亀裂が入った。
「何…?」
「高杉くん、今です!」
「爆砕!!」
 爆音と共に、亀裂が引き裂かれ、一瞬まぶしい光が走った。
「久坂っ!!」
 高杉が飛び込んでくる。その後ろで、引き裂かれていた空間が閉じていく。
そこはすぐに重苦しい空気に包まれて、高杉はわずかに顔をしかめた。
「ほう…。誰かと思えば、くたばりぞこないの若造か」
「貴様、久坂に何をしたっ!!」
 幻妖の足下で倒れている久坂を見つけて高杉が叫ぶ。苦しそうに顔をゆがめているが、肩が浅い息をはくたびに揺れているのがわかり、ひとまず息があることにほっとする。しかし、その久坂の周りを覆う黒い霧ようなものが何かわからない。
「何をしたも何も…。こちらこそ、何をする、と言いたいな。もう少しという所で、よくも邪魔をしてくれたものだ」
 幻妖の目が鋭く高杉を睨んだ。その表情は怒りを含んでいる。幻妖は右手を頭上に高く掲げると、そのまま勢いよく振り下ろした。
「目障りだ、消えろ!」
「く…っ!」
 突然高杉の足下の地面から、無数の草の蔓が飛び出してくる。一斉に襲いかかってくるそれを、間一髪後ろへ跳躍して逃れた。着地するその瞬間を狙って執拗に襲ってくる蔓に両手を向ける。
「爆砕!」
 至近距離から放たれた力に、地面をまくり上げながら蔓の先端が砕け散る。次々と波のように押し寄せる蔓の群れを避けるうちにどんどん久坂から遠ざけられていく。
「まどろっこしいんだよっ!!」
 高杉は着地した地面に勢いよく手をついた。
「地よ、俺に応えろ!その中にある汚れた力をはき出せ!水、地、比…弾!!」
 高杉の目の前の地面が、大きく盛り上がる。盛り上がった土の中かからはき出されるように草の蔓がその根ごと飛び出してきた。それを、乱暴に掴むと、力任せに引き出した。
 その根は高杉の足下から、幻妖の元まで続いている。引きずり出した蔓と根を空中へ放り投げると、再び手をかざした。
「火、沢…燃えろ!!」
 高杉の手のひらに火の粉が集まり、それが塊となると一気に蔓を炎で飲み込んだ。それはまるで生き物のように蔓を燃やしながら根を伝って、幻妖のもとへと襲いかかる。
「ちっ…」
 その勢いに、さすがの幻妖も後退をよぎなくされる。襲い来る火の粉をかわしながら後方へと飛びすさった。その隙を狙って、高杉が姿勢を低くしたまま地面を蹴る。
「ぐっ…!」
 伸ばされた手が地面に倒れている久坂に触れる寸前、その手のひらを何かが貫いた。そのまま横へと転がるようにして次にくる攻撃を避ける。身体を起こして右手を見ると、植物の茎を固く、ナイフのようにしたものが、右手の平を貫いていた。それを力任せに引き抜くと、高杉は肩で大きく息をしながら片膝をついて、倒れそうになる身体を支えた。

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