ボーイズラブが前提の長編小説です。主人公は高校生。ある日、不思議な少年に出会ったことから、怪奇な事件に巻き込まれていく。惹かれ合う2人だったが…?!
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プロフィール

あまふりあおの

Author:あまふりあおの
あまふり・あおの

普段は絵描きをしている腐女子な主婦。無事出産で、現在一児の母。
たまりにたまった萌えをはきだすために、BL小説街道爆進中です。
長編ですので、ちょっと読むのは大変とは思うのですが、感想等いただけると非常にうれしいです。
もともと絵描きだから、たまには絵もアップ♪




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Welcome to 雨振舘 !!
お話のタイトルは「DARK HALF」です。中学生でも読んでも大丈夫!ですが、ちょこっとそういう描写もありますので注意です!(指定するほどじゃないので…)
管理人の日記はリンクから”雨振舘つれづれ日記”へどうぞ。お話についてもつぶやいてます。
拍手、コメント、メール大歓迎です!感想ぜひぜひクダサイ!
著作権放棄してないですよ。無断使用、転載等やめてくださいね。

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〜アンケートご協力ありがとうございました!結果発表をお楽しみにvv〜 ☆☆こんなのあったので作成してみました。はじめからこういうアンケート作成してればよかったかも…。
人物アンケート気が向いたらやってみてください…。
DARK HALF第14話・10 
2008/05/13 /14:16
「黒い力のことだ。それはなんだ。久坂とどういう関係がある?!」
 高杉が片手を幻妖に向けて攻撃の姿勢を崩さないまま問う。栄太がここに来た目的は聞いていないが、たぶん似たようなことを調べに来たのではないかとなんとなく思っていた。
「なんだ…知らないのか、貴様らは」
 幻妖がさもつまらない、といった感じでつぶやく。
「いいから答えろよ!」
 その余裕しゃくしゃくといった態度に、腹が立つと同時に不安も覚えていた。今まで自分が有利であった空間を破壊され、前と後ろには自分と栄太がいる。少なくとも、状況的には幻妖が不利のはずだった。それなのに、この余裕。何か企んでいるのではないかと思えた。
「…お前は方々で、あやかしに声をかけてるそうだな。“黒い力にのまれたくなければ、従え”と。どういうことなんだ?」
 後ろで栄太が口を開く。
 桂が各地に放った飛目から報告を受け、それを確かめるために幻妖の気配を探っていた。入江が空間を破壊したことで、こうして幻妖を見つけることができたというところだった。
「そういえば下等な奴らはいくらでも協力する。それが愉快だっただけだ。むしろ、オレはそれを引き出そうとしてるくらいだからな。黒い力をどうにかできるかなんて、オレですらわからんよ。あれはそうそう従わせられるものじゃないのは身をもって知っているからな。それを試してみようってわけだ」
 く、く、と笑いながら幻妖が栄太の問いに答えた。そして、高杉に向き直る。
「しかし…貴様は何も知らないで、手に入れようとしていたのか?オレが言うのもなんだが、随分と危険なまねをするんだな。まあ、貴様があれに執着してくれたおかげで、あれの心に随分と都合の良い弱みが出来た。先程は楽しかったぞ。貴様の姿をしたオレを見た時の、貴様の声でささやいた言葉を聞いた時の、あの絶望の色を浮かべた瞳は最高だった」
「なん…だと?どういうことだ?何を…何をしたんだよ?!」
 その含みのある言い方に高杉がうろたえる。
 今なんと言ったのか。
 自分の姿で、自分の声で言った言葉が久坂を絶望させた。
 すぐに頭に浮かんだのは、喧嘩別れをしてしまったあの時の久坂の瞳だった。
 心当たりがあるだけに、冷静な思考が保てない。
 そんな高杉をおもしろそうに眺めながら、幻妖がまた自分のまわりを確認するようにちらりと見回した。
「別に…ただ、貴様が言ったことをもう一度伝えてやっただけだ。愛情をこめて、丁寧に、お前の姿と声で再現してやっただけだが?」
「だから、何を!!」
 幻妖が右肩を押さえていた左手をそっとはずして軽く手のひらを握った。周りを見回していた視線が高杉の後方に流れる。久坂の姿を認めると、何かに気が付いたかのように少し目を見開いた。その表情はすぐに満足気な笑みへと変わる。そのまま、顔を高杉へと向けて言い放った。
「“むかしの記憶もないくせに”と…まあ、そのようなことさ。どうした?貴様がそうあれに言ったのではないのか?オレはそう聞いているし、効果は絶大だったぞ!!愉快だな!!」
「!!」
 高杉が絶句するのと同時に、幻妖が左手を身体の前でなぎ払った。緑色の霧のようなものが、弾けて辺り一体に広がった。視界を奪われたその一瞬で幻妖は高杉たちの上空へと移動し、距離を保つ。やはり愉快そうに笑った。
「貴様らのような邪魔が入っておもしろくもないからな。オレは帰ることにする。まあせいぜい黒い力に飲まれないようにするんだな」
「な…?!」
 その言葉の意味がわからず高杉が顔をしかめた時、背後から黒い霧のような力が真っ直ぐ高杉に向けて襲いかかった。

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